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「依存症は本当に治るのか?」問題、元依存症のカウンセラーが答えます

こんにちは。元公務員で元依存症のカウンセラー、小山田です。

 

今日のブログでは、「依存症」という病気や治療における日本での現状、科学的で正しい治し方について解説していきます。

 

 

■依存症は治るのか?

依存症に悩む方から、「依存症は治るのでしょうか?」といった質問をいただく事があります。

 

まず結論(回答)から申し上げると、「はい、ちゃんと治ります。」という返事になります。

 

海外の質の高い科学論文や臨床実績などからも、依存症は正しい方法で治療すればほぼ確実に治る病気である事が分かっています。

 

確実に治すには、きちんと正しい治療法を用いる必要があります。

 

残念な事に、日本は精神医学の後進国とも言われていますが、依存症についても同様の状態です。

 

日本国内で正しい依存症治療をおこなっている専門機関は恐らく両手で数えられる程度しかないのではないでしょうか。

 

 

 

■時代遅れな依存症のイメージ

治療者だけでなく周囲や社会の人が依存症に対して正しい知識を持っていない事も大きな課題となっています。

 

日本において多くの人が「依存症」という病気に対して、正しい認識や知識を持っておらず、誤ったイメージを持っているという事は、メディアでの報道のされ方や一般の人たちの反応からも窺い知れるかと思います。

 

依存症は、風邪やがん、うつ病などと同じで、「治る病気」であり、また本人のせいで罹患するような病気でもありません。

 

どんなに意志が強く誠実な人であっても、特定の条件が揃えば高確率で罹患する。それが依存症という病気です。

 

しかし、メディアは薬物依存症や性依存症の有名人が再発(リラプス)したニュースを取り上げる際には、「本人の意志が弱い」、「本人が不誠実なせいだ」といったニュアンスで報道します。

 

それに対するネット上や一般社会の中での人々の反応も「またやったのか」、「どうしようもない奴だ」、というようなものがほとんどです。

 

他者や社会との連帯感や安心感を感じる事ができれば依存症の回復は比較的容易になりますが、逆に上記のような誤った偏見を持たれてしまって当人が疎外感や恥ずかしさを感じると重症化していきます。

 

 

これはメディアや一般人の話だけではありません。

 

医師やカウンセラーも含めた治療者と呼ばれる人のほとんどが、依存症に対する正しい知識や認識を持たず、代わりに誤った知識や時には偏見を持って依存症者に接します。

 

昔は公的な病院であっても統合失調症の方を「頭のおかしい人」として鎖でつないだり、無理やり薬を飲ませるような非人道的で誤った治療がなされていましたが、現代日本でも依存症に対してはそうした時代錯誤の知識に基づいた対応がされているのです。

 

 

こうした問題があるため、日本での依存症を治す事は極めて難しいのが現状であると言えます。

 

 

 

■効果のない依存症の治療方法

依存症を改善する誤った試みとしてありがちなのが、

 

・「意志の力に頼る」

・「依存症の衝動と真っ向から戦って抑えようとする」

・「依存症の正しい仕組みと治し方を知らないまま治療を始める」

・「薬物療法で治そうとする」

・「認知行動療法などの、効果の薄い療法で治そうとする」

・「専門的かつ最新の治療法について勉強していない治療者に頼る」

 

といったやり方です。

 

これらの方法では依存症を治す事は難しいですし、場合によっては結局悪化してしまう事も多々あります。

 

そもそも依存症は病状を現状維持すら難しく、しっかり改善していかない限り自然と重症化、エスカレートしていきます。

 

 

 

■依存症の仕組みを知る事で改善の一歩を踏み出す

誤った試みの一つに「依存症の正しい仕組みと治し方を知らないまま治療を始める」がありました。

 

ご自身又は大切な人が依存症であるという事実について、「どう感じるか」は依存症の治療においてとても重要です。

 

誤った知識を持っていれば依存症である事に引け目や恥ずかしさを感じ、それらの負の感情は確実に依存症を悪化させます。(そもそも、こうした負の感情や自尊心と依存行為には密接な関係があります)

 

しかし、正しい知識を手に入れ、依存症である事への認識を変化させられれば、依存行為をしてしまう度に情けない気持ちなったりせずに済み、負の感情によって依存症を無駄に悪化させる事がなくなります。

 

依存症について正しい知識と認識を持ち、依存症である自分に対して負い目を感じることなく、「正しく治療すれば依存症は確実に治るんだ」という正しい希望を持つ事が、「科学的な依存症治療」の第一歩です。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

次回は、依存症の仕組みについて少し掘り下げて書いていこうかな、と思っています。

 

 

 

■科学的に正しい治療方法

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それではまた次の記事にてお会いしましょう。